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【体験談】『窃盗犯』にされた。育休中の理不尽な警察捜査の全記録(送致前編)

その他

プロローグ:日常は突然、壊れる

それは、いつものように子供を連れて買い物に出かけた、なんてことのない一日のはずでした。 しかし、数日後に届いた警察からの連絡で、私の日常は一変しました。 「あなたが、お店で他人の財布を盗みましたね」

身に覚えのない疑い。パニックになる頭。 そこから始まった、威圧的な取り調べと、孤独な戦いの記録をここに残します。

第1章:密室の恐怖、K刑事との対峙

初めての取り調べ

警察署の取り調べ室。とても狭い4畳半ほどの個室に置かれた机と椅子、小さな小窓しかない圧迫感の強い部屋。
そこで私を待っていたのは、ドラマのような正義の味方ではなく、自白を強要し、人格を否定してくる『K刑事』という壁でした。

  • 「認めれば楽になるぞ」というテンプレ。
  • 「家族はどうなるんだ」という脅し。
  • 机を叩き、こちらの記憶の曖昧さを「嘘」と決めつける威圧感。

私は、身に覚えがないこと、1歳11か月と0歳1か月の育児中であり 慢性的な寝不足、そのせいで注意力が散漫になっていたことを必死に説明しました。でも、彼らは聞く耳を持ちません。 「カメラには映ってるんだよ」 その言葉が私を高圧的に攻め続けました。

4時間に渡る理不尽な取り調べを受けましたが、K刑事が『証拠』と言っているカメラ映像は見せてもらえませんでした。
彼らの言い分としては「罪を認めるのが先」「嘘をついている奴に捜査状況は教えられない」ということでした。

口頭で説明されたのは以下点です。

  • 会計後に買い物かごからバッグに商品を移す台に忘れ物の財布がある
  • 会計後 私がその財布の目の前に移動している
  • 商品をバッグに入れるときに身体と荷物で死角を作っている(体と買い物かごとバッグで財布を覆って隠している)
  • 私がその場を去ると財布が消えている

私の主張は

  • 他人の財布を盗んでいない
  • 子供(1歳11か月)を連れての買い物中で 日々寝不足であり、注意力が落ちていたせいか財布の存在に気づいていない

初めての取り調べは平行線のまま結論が出ず解放されました。
帰宅前に「もう一度来てもらうことになるので電話します」とのことでした。

2回目の取り調べ(1週間後)

初めての取り調べの5日後に警察から電話があり、その2日後(初めての取り調べから1週間後)に2回目の取り調べを受けました。
取り調べは1回目と同じ取調室でした。

その間に色々調べ 当時のことを思い出そうとし、頭の中を整理してから取り調べに挑みました。
状況を整理していると理不尽な状況に怒りが湧いてきて、ちゃんとおかしいことはおかしいと主張しようと考えました。

  • 証拠映像を見せてもらってないのに責められる筋合いはない
  • 盗っていないのだから私は持っていない(その証拠にバッグに入っていない)
  • 私が立ち去った後無いのであれば下に落ちた可能性が高い
  • 万が一私がバッグに入れてしまっていたとしても故意に入れていない

これらの主張はことごとく潰され、K刑事はさらに高圧的な態度に出るようになりました。

証拠映像は少し開示してもらえました。
「もし、盗っているところが確認出来たらどうするつもりだ」と念押しされましたが、自信があったので「関係ない」と突っぱねました。
見せてもらえたのは荒い画質で印刷されたプリントでした。そこに写っていたのは『私が買った商品以外に物を”入れているように見える”映像』でした。まだ、下に落ちた可能性も残っていそうな映像ではありましたが、『入れているはずがない』と思っている私はとてもショックを受けました。

そこから、私は自信を失い声が小さくなってしまったのを覚えています。

盗まれたとされている財布を私が持っていないことについては『どこかに隠したか捨てて証拠隠滅した』と責められ続けます。

私が自分のバッグに入れてしまったとしても(自分の物や何か買った商品と)誤認したと主張しても
『視界に入っている他人の財布に気が付かないはずがない』『100歩譲って自分の物と認識して入れたとしてそのものは今どこにあるんだ』と責められ続けます。

注意力が落ちていたこと、本当に認識がないことを説明してもK刑事は取り合えってくれません。
挙句には『嘘の話はしゃべるな』『お前が犯人だ』『犯罪者なんだからちゃんと話して償え』と捲し立てられます。

「本当に認識がないんです」と何度も説明していたらK刑事「『認識がない』って何それ、その単語好きなの?(苦笑)」とバカにされました。

6時間に及んだ取り調べは、後半ほとんど私は沈黙となりました。
終盤で「なんで話さない?」と聞かれましたが。何を言っても嘘と言われてしまい、『しゃべるな』とも言われてしまっていたため返す言葉が見つかりませんでした。

『なんと説明すればいいのかわからなくなってしまい』と委縮しながら小声で話したのを覚えています。

取り調べ終了直前に
「このままじゃ終われない、こっちはそれでもいいけど。何時間でも何回でもやろうか」という時間的拘束の脅し
「盗ったのに物がないなら奥さんがバッグから盗んだのかね、じゃあ奥さんにも来てもらわないといけないね」という脅しがありました。

それを言えば、私が盗んだと認めると考えての発言だとは思いますが、嘘をつくわけにもいかないので聞き流していると取り調べは終了しました。

第2章:100万円の盾と、弁護士への違和感

絶望の中で、私は弁護士へ依頼することにしました。かかった費用は100万円近く。 これで「守ってもらえる」と期待しましたが、現実は甘くありませんでした。

  • 「警察の取り調べ時間はコントロールできない」
  • 「送致されるまでは、弁護士ができることはほぼない」
  • 「意見書を出しても、今の段階では意味がない」

プロの冷静な回答は、時に突き放されたように感じ、余計に孤独を深めました。「高いお金を払ったのに、結局戦うのは自分一人なのか?」というモヤモヤ。弁護士という「盾」は、持っているだけで安心はできても、自動的に守ってくれる魔法の道具ではないことを痛感しました。

第3章:自白という誘惑。『嘘』は自分を救わない

あまりの苦しさに、「嘘の自白をして、終わらせてしまおうか」と考えた夜もありました。 「私が盗んで捨てました」と言えば、この取り調べからは解放されるかもしれない。

でも、一度ついた嘘は、さらなる嘘(どこに捨てたか、など)を呼び、自分の人生を汚してしまいます。 「記憶にないものは、ない。けれど、もし自分の不注意で誰かに迷惑をかけたなら、それは誠実に謝罪したい」 この「正直な曖昧さ」を貫くことが、自分を守る唯一の道だと気づきました。

第4章:静まり返ったスマホと、見えない敵

2回目の取り調べから1ヶ月近く。警察からの連絡は途絶えています。 「決定的な証拠が見つかったのか?」「それとも忘れられているのか?」 いつまで続くかわからない沈黙といつ鳴るのかわからない警察からの電話におびえる日々は、精神を削ります。

でも、今は理解しています。連絡がないのは、警察が私の「過失の主張」を崩しきれず、攻めあぐねている証拠なのだと。

また、日が経過し弁護士と話したことによりより頭が整理できました。
取り調べ時には完全に忘れていた『バッグの中で子供の麦茶がこぼれた事件』を思い出すこともできました。(なんで忘れていたのか自分でも不思議)

次の取り調べの時は前回より冷静に相手できると思います。

おわりに:今、同じ苦しみの中にいる方へ

今、この瞬間も、身に覚えのない疑いで警察に怯えている人がいるかもしれません。 伝えたいのは、「あなたは一人ではない」ということ、そして「プロの言葉に傷つく必要はない」ということです。

刑事の脅しも、弁護士のドライな回答も、すべては「手続き」の一部。 あなたの価値や真実まで奪わせる必要はありません。

事件は今、警察から検察へと移ろうとしています。 進展があり次第、『送致された後』について書きたいと思います。

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