マイクラのMODで遊んでいると、「日本語になっていなくて遊びにくい」「翻訳がおかしくて違和感がある」という問題にぶち当たることがあります。
新しいMODやマイナーなMODの場合、自分でちゃちゃっと日本語化できたら嬉しいと思うのでその方法をまとめておきます。
必要な物の準備
- 日本語化・翻訳したいMOD
- 今回は「mOres」という鉱石追加MODで行います
- jarファイルの圧縮・解凍ができる環境
- 今回は「7-Zip」というソフトを使います
- 翻訳能力
- 筆者は英語ができないので Google翻訳やAIに頼っています
作業概要
1、MODファイルを解凍
↓
2、英語の言語ファイルを開く(他の言語から翻訳できる場合、好きな言語ファイルを選びます。)
↓
3、言語ファイルの値を変更
↓
4、日本語の言語ファイルとして保存
↓
5、リソースパック形式に保存
↓
6、マイクラで読み込む
以上の流れになります。
MODファイル自体に日本語の言語ファイルを埋め込んで圧縮する方法もあります。(個人で使う場合にはその方が手間が少ない)
1、MODファイルを解凍
ダウンロードしてきたMODファイル(jarファイル)を解凍します。
今回紹介する7-Zipは、jarファイルのまま中身を確認することができるので、英語の言語ファイルの中身のテキストをコピーして取り出します。
MODファイルを 右クリック > プログラムから開く > 7‐Zip File Manager で開くことができます。


開いたウィンドウから、英語の言語ファイルを探します。
言語ファイルは『lang』というフォルダに入っています。
場所は \assets\{MOD名} にあります。

このMODには4つの言語ファイルが入っていました。
軽く調べてみると以下の言語ファイルのようです。
- en_gb.json
- イギリス英語
- en_us.json
- アメリカ英語
- nl_nl.json
- オランダ語
- zh_cn.json
- 中国語 (繁体字)
今回はアメリカ英語の『en_us.json』を開きます。
ダブルクリックすることで、設定されているテキストエディタでファイルが開きます。
右クリック > コピー を選ぶと、そのファイル単体で取り出すこともできます。

2、英語の言語ファイルを開く
テキストで開いた言語ファイルは以下のようになっています。
{
"mores.shield_damage_reduction" : "Shield Damage Reduction",
"mores.shield_blocking" : "Shield Blocking",
"mores.bonus": "Bonus: ",
"mores.full_set_bonus": "Full Set Bonus: ",
"mores.harvest_level": "Harvest Level: ",
"mores.durability": "Durability: ",
"mores.efficiency": "Efficiency: ",
~~~~省略~~~~
細かな説明は省きますが、
言語ファイル全体が波括弧『{}』で括られたJSON形式のファイルになっていて
”プログラム名称” : “ゲーム内で表示するテキスト”,
”プログラム名称” : “ゲーム内で表示するテキスト”,
”プログラム名称” : “ゲーム内で表示するテキスト”,
”プログラム名称” : “ゲーム内で表示するテキスト”,
という構造になっています。
波括弧を含め、ダブルクォーテーション『”』、コロン『:』、カンマ『,』の構造を変えると破損ファイルとなりゲーム内で読み込まれなくなります。
半角スペースを改行は消しても動作しますが、余計なことをしないのがお勧めです。
3、言語ファイルの値を変更
先ほどの言語ファイルを日本語化する場合以下のようになります。
{
"mores.shield_damage_reduction": "シールドダメージ軽減",
"mores.shield_blocking": "シールドブロッキング",
"mores.bonus": "ボーナス:",
"mores.full_set_bonus": "フルセットボーナス:",
"mores.harvest_level": "収穫レベル:",
"mores.durability": "耐久性:",
"mores.efficiency": "効率: ",
~~~~省略~~~~
このように、左の『プログラム名称』は変えずに、右の『ゲーム内で表示するテキスト』だけを日本語に書き換えます。
今回は890行の言語ファイルでした。
MODの規模によって数十行の場合もあれば 1万行を超える場合もあるのでこの作業が一番大変です。
4、日本語の言語ファイルとして保存
このテキストを日本語の言語ファイル『ja_jp.json』として保存します。
通常気にしなくていいはずですが、文字コード(UTF-8)や改行コード(CRLF)が変わるとうまく読み込まれなくなる可能性があります。
リソースパック化せず MODに埋め込む場合
保存した日本語の言語ファイルを7-Zipのウィンドウにドラックします。

ファイル コピーの確認ウィンドウが表示されるので「はい(Y)」を選択します。
このjarファイルをMODとして読み込めば日本語化表示されます。
人に展開する必要がなければこれで日本語化完了になります。
5、リソースパック形式に保存
マイクラで読み込めるリソースパックの構造を作り、zipファイルとして圧縮します。(圧縮しなくても読み込める)
リソースパックの構造は以下のようになります。
zipファイル
┣assets
┃┗mores
┃ ┗lang
┃ ┗ja_jp.json(今回作成した日本語言語ファイル)
┣pack.mcmeta(リソースパックの説明とマイクラのバージョンに合わせて値を変える)
┗pack.png(リソースパックのアイコン画像)
pack.mcmetaについては詳しいページがいっぱいあるので説明は省きますが
descriptionというところに説明文を書き、pack_formatの値はマイクラが1.20.1なら 15 と記入します。
6、マイクラで読み込む
上記で作成したリソースパックを、マイクラで読み込めば日本語化されます。
リソースパックの読み込み方法は省略します。
終わりに
マイクラMODの日本語化は、やり方よりも膨大な言語の翻訳作業が大変です。
筆者は、いくつかのMODを日本語化しながら なんとなくフローを作ることができ ある程度効率化することができました。
最後に、今回作ったmOreの日本語化リソースパックをここに掲載しておきます。

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